ビールグラスによって香りや味わいが感じ方が変わる効果を持っています。今回は、わたしの持っているシュピゲラウの「IPA型」についてご紹介です。
IPA型は、ホップの香りと苦みをしっかり楽しみたい人におすすめのグラスです。
前回のおさらいとしてグラスの効果と種類は以下の通りです。
グラスの効果
「同じビールでも」グラスの違いによって風味や飲み心地に様々な変化を及ぼします。 グラスの形状が「香り、泡の保ち方、飲み心地、温度の維持等々」に効果あるためです。
グラスの種類
・ビールグラスには以下のような種類があります。今回は3番に類するグラスの紹介です。
- チューリップ:オールマイティにどのビールにも相性が良いグラス
- パイント:1パイントが入る容量のグラス(米国のUSパイント:473ml・英国のUKパイント:568ml)
- IPA :IPA(インディア・ペールエール)用のグラス(今回ご紹介)
- フルート:胴部分が細長いグラス
- ヴァイツェン:白ビール用のグラス
- ビアジョッキ:定番のビールグラス など
IPA型の特徴
インディア・ペール・エール(IPA)などのホップが強調されたビールの香りと風味を引き立てるためにデザインされたグラスです。
デザイン
- ボウル部分(胴体)
ボウル部分は縦長で、ゆるやかにカーブして広がっています。
- 飲み口部分
飲み口は狭めで、香りが逃げにくいデザインになっています。
- ベース部分
リブ状のデザインが施されており、この部分がビールの泡立ちを促進する仕組みになっています。
ベース部分が特徴的なデザインです。インテリアとしても面白いですね。
香り、味わい
- 香り
ボウル部分と飲み口部分の形状により、香りがグラス内に閉じ込められ、飲む際にホップ由来の香りが一気に広がります。
- 泡
注いだ時にリブの形状によってビールの泡立ちが良くなります。長時間持続するので、ビールの香りが逃げにくくなります。
また、泡がしっかりと作られることで、ビールの酸化が抑えられ、フレッシュな状態を保つことができます。
写真のような見事な泡立ちです。泡立ち過ぎ!というほど、泡立ちが抜群です。
- 風味
狭い飲み口によりビールを少しずつじっくりと味わうことができます。これによりホップの苦味やモルトの甘みが口の中でバランスよく感じられます。
チューリップ型よりもビールの苦味をしっかりと感じられるグラスだと思います。
相性のいいビール・銘柄
ホップが前面に出たビールとの相性が良く、名前の通りIPAやペールエールをこのグラスで飲むのがおすすめです。
とは言いつつも、いつもの銘柄を”このグラスで飲むだけで”違うビールを飲んでいる感覚を味わえます。
ビール好きの方は持っていて損することはないグラスです。みなさんの好きな銘柄がグラスによって香りや味わいが変わることを楽しんで貰いたいです。
IPA型グラスのまとめ
- 縦長で先細りの形状と狭い飲み口が特徴的です。
- ホップの豊かな香りを効果的に引き出し、底部のリブデザインは泡立ちを持続させ、ビールの風味を新鮮に保ちます。
- チューリップ型よりビールの苦味が前に出た味わいを楽しむことができます。
じっくりとビールと向き合いたい時におすすめのビールグラスです。