ビールは、グラスによって味や香りが驚くほど変わります。
特に香りや味が繊細なビールにおいて、適切なグラスを選ぶことは、ビールのポテンシャルを最大限に引き出すための重要なポイントです。
今回はわたしの持っているシュピゲラウの「ヘーフェ・ヴァツェン型」についてご紹介です。
特にエールビール好きの方におすすめのグラスです。
ヘーフェ・ヴァイツェンとは
グラス名にもなっている「ヘーフェ・ヴァイツェン」とは、ドイツ語で「酵母(Hefe)」と「小麦(Weizen)」を意味します。
このスタイルのビールは、酵母を含んだまま発酵させるため、濁った外観が特徴です。
小麦を多く使用して醸造されることから、滑らかで少し甘みを感じさせる味わいが楽しめます。
酵母の働きによって、バナナやクローブのようなフルーティーでスパイシーな香りが引き立ち、爽やかで軽快な飲み口が特徴です。
ヴァイツェンビールに限らず、エールビール全般と相性が良いグラスです。特徴である豊かな香りを存分に楽しみたい方におすすめです。
グラスの種類
・ビールグラスには以下のような種類があります。その中で今回は5番に類するグラスです。
- チューリップ:オールマイティにどのビールにも相性が良いグラス
- パイント:1パイントが入る容量のグラス(米国のUSパイント:473ml・英国のUKパイント:568ml)
- IPA :IPA(インディア・ペールエール)用のグラス
- フルート:胴部分が細長いグラス
- ヴァイツェン:白ビール用のグラス(今回ご紹介)
- ビアジョッキ:定番のビールグラス など
ヘーフェ・ヴァイツェングラスの特徴
シュピゲラウが開発したヘーフェ・ヴァイツェングラスは、エールビールの香りと味わいを余すことなくに引き立てるよう設計されています。
チューリップ型と比べるとそのサイズ感が良くわかります。サイズは大き目ですが、デザイン性とシュピゲラウ製ならでは透明性からスタイリッシュでオシャレなグラスとなっています。
デザイン
- ボウル部分(胴体)
ボウルが広がりながら上に向かうデザインにより、ビール香りがグラス内に適度に滞留し、飲む際に香りがしっかりと楽しめるよう工夫されています。
- 飲み口部分
飲み口部分は、広がった形状になっており、飲む際に口全体にビールが広がり、豊かな味わいを感じさせます。
さらに、広がった飲み口からはアロマが鼻に直に届き、飲むたびにビールの香りをしっかり楽しむことができるようにデザインされています。
- ベース部分
ベース部分は比較的細く、安定感を持たせるためにわずかに広がっています。この細長い形状は、手にしっかりとフィットするため持ちやすいのが特徴です。
また、ベースが適度に広がっているため、ビールを注いだ際にグラスが傾きにくく、デザイン的にもバランスが取れた機能性と美しさを兼ね備えています。
香り、味わい
- 味わい
このグラスでビールを飲むと、フルーティーで豊かな味わいが強調されます。エールビール特有の甘みやコクがバランスよく感じられ、クリーミーな泡が滑らかな飲み心地を提供してくれます。
スリムなボウルによってビール全体の味わいが爽やかに保たれるため、一口ごとに新鮮な味わいが楽しめるのが特徴です。
- 香り
エールビール特有のアロマが、飲む前からグラス内にしっかりと集まり、グラスの形状が香りを効果的に引き出します。
飲み口が広がるデザインにより、飲む際に鼻がグラスで覆われるため、濃密でフルーティーな印象の香りがさらに引き立ち、ビールの香りを深く感じられます。
ビールの豊かな香りが口や鼻一杯に広がる感覚を是非楽しんで貰いたいです。
ヘーフェ・ヴァイツェン型グラスのまとめ
- 高さ約238mmと背が高く、スタイリッシュなデザインが特徴的です。
- このグラスでビールを飲むと、フルーティーで豊かな味わいが強調されます。
- 香りが濃密でフルーティーな印象がさらに引き立ち、ビールの香りを深く感じられます。
エールビール好きな方には満足いただけるグラスです。ペアグラスでプレゼントとしても喜ばれる一品です。
また、シュピゲラウ製グラスならではのグラスの丈夫さや泡立ちの良さについては、関連記事で紹介していますので下記のあわせて読みたい記事を是非ご覧ください。